ラッピング列車でごみ分別呼びかけ 処理設備の火災受け児童デザイン
常総環境センター(茨城県守谷市)の火災事故を受けて市内の児童がデザインしたラッピング列車が10日、関東鉄道常総線で運行を始めた。運行は1年間の予定で、ごみを分別し環境への意識を高めるよう利用者に呼びかける。
常総環境センターは2024年12月に不燃ごみ処理設備で火災が発生。4市の不燃ごみが処理できなくなっている。不燃ごみにリチウムイオン電池が混入したことが原因と推定され、復旧は27年8月までかかり、費用は少なくとも約40億円に上る。
守谷市立黒内小学校6年の児童は、この問題を訴えるため、自らデザインしたラッピング列車を走らせることを提案。25年11月に市と関鉄にプレゼンし、関鉄側が実現を約束。塗装費約220万円は市が負担した。
列車は緑と青の下地に「常総環境センターを救え!」「あなたの捨て方で未来が変わる」など、児童が考えた力強いメッセージが描かれる。中づりにも児童がデザインしたポスターを飾った。
この日、関鉄守谷駅で出発式があり、同小6年の児童約190人が出席。関鉄の登嶋進社長は「皆さんの発表に心が動かされた。卒業までになんとか間に合わせたいという使命感で行った」と述べた。
プレゼン役を務めた芳賀敬太さん(12)が代表してお礼のあいさつをした。「黒内小全員の思いがこもった列車です。ただ本当の目的は地域の皆さんのごみの分別意識が高まることです。未来に向けて出発進行!」と号令をかけた。
列車はこの日、団体専用の臨時便として運行。児童全員が乗り込み、取手駅まで往復した。【酒造唯】
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