大阪の鋼管隆起、地盤固める作業開始 地下に空洞か 規制解除に数日

2026/03/12 12:56 

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 大阪市北区の幹線道路「新御堂筋」の高架下道路で、地中に埋まっていた鋼管が地上約13メートルの高さまで突き出した事故で、市は12日、地下に地盤を固める薬液を注入する作業を始めたと明らかにした。事故の影響で地下に空洞が生じた可能性があるという。注入後、地盤の安全が確認できれば周辺道路の交通規制を解除する方針だが、少なくとも数日かかる見通し。

 市によると、鋼管は直径約3・5メートル、長さ約27メートル、重さ約56トン。周辺ではゲリラ豪雨などに備える浸水対策として、地下に雨水貯留管を設置する工事を行っていた。鋼管は、既存の下水管と雨水貯留管をつなぐマンホールを設置するための立て坑の土留めとして、地下に埋められていた。

 市は11日から、鋼管の中に応急的に水を入れて管を地中に沈める作業を実施。一時地上約13メートルの高さまで突き出した管は12日現在、約1・6メートルまで下がったという。

 市は管をこれ以上沈めるのは難しいと判断、12日未明から地盤を固める薬液を注入する作業に移った。ただ、薬液が地盤に与える影響を考慮し、作業時間は付近を走るJRの列車往来が少なくなる午後10時以降に限られるという。鋼管の地上に突き出ている部分は切断を検討している。

 事故は11日午前6時過ぎ、交通誘導員が見つけた。市によると、周辺は地盤が緩く、鋼管の中にたまっていた地下水を抜いたことで浮力がかかり、地上に突き出した可能性もあるとみて、詳しい原因を調べている。【高良駿輔】

毎日新聞

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