イラン非難の安保理決議、異例の135カ国が共同提案 露中は棄権

2026/03/12 08:39 

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 国連安全保障理事会(15カ国)は11日、緊迫する中東情勢についての緊急会合を開き、イランによる湾岸諸国を対象とする攻撃を非難する決議案を13カ国の賛成多数で可決した。イランの攻撃を国際法違反と位置づける一方、米国とイスラエルによる先制攻撃には言及しなかった。イランを擁護するロシアと中国は棄権した。

 決議案は、イランの攻撃を受けた非常任理事国のバーレーンが提出した。バーレーンによると、日本を含む135カ国が共同提案国に名を連ねた。

 米イスラエルが2月28日に攻撃を開始して以降、イランは報復として近隣国の米軍施設を無人機やミサイルで攻撃。対象は石油関連施設など重要インフラに拡大し、住宅街や民間施設に着弾した例もあり、一般市民にも被害が生じている。

 決議は、イランの攻撃を受けたバーレーン▽クウェート▽オマーン▽カタール▽サウジアラビア▽アラブ首長国連邦(UAE)▽ヨルダンの領土保全や主権に対する支持を表明。イランの行為を国際の平和と安全に対する深刻な脅威とみなし、攻撃を即時かつ無条件で停止するよう訴えた。

 決議を受け、米国のウォルツ国連大使は「イランの残忍で無差別な攻撃により、以前は深刻な意見の相違があった国々でさえ、結束した」と意義を強調。イランのイラバニ国連大使は「我が国に対する不合理な戦争の責任を負う国家を擁護した」と述べ、深い遺憾を表明した。

 米主導の対イラン包囲網の広がりを受け、イランを擁護するロシアと中国は後手に回る。安保理決議案としては異例の共同提案国が135カ国に達したことは露中に外交圧力として作用し、拒否権の行使は事実上、封じられた。

 ロシアはこの日の会合で、米イスラエルの攻撃に触れない決議案は「一方的」だと非難し、特定の国を名指しすることなく、すべての当事者に軍事活動の即時停止と交渉の再開を求める別の決議案を提出した。

 しかし、賛成は4カ国にとどまり、採択に必要な9票に達しなかった。米国とラトビアは反対し、英仏など9カ国が棄権した。ラトビアは、ウクライナで国際法違反をやめないロシアの提案は「最高の偽善」だと非難した。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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