選挙人名簿の情報送信 元町議らに賠償命令 横浜地裁小田原支部

2026/03/13 18:08 

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 神奈川県湯河原町の元町議らが2022年、真鶴町議選に利用するために選挙人名簿抄本の情報を第三者に送信した問題で、町民有志39人がプライバシーを侵害され精神的苦痛を受けたなどとして、元町議や真鶴町などを相手取り429万円の慰謝料を求めた訴訟で、横浜地裁小田原支部(前沢功裁判長)は13日、元町議らに対し原告のうち2人に計約6600円を支払うよう命じた。

 判決などによると、元町議の土屋由希子氏らは22年9月、真鶴町議選の選挙運動に利用する目的で選挙人名簿を閲覧した際、名簿をタブレット端末で撮影し、情報を第三者に送信した。前沢裁判長は判決理由で、選挙人名簿の名前、生年月日、性別、住所の「基本4情報」は閲覧が認められ、秘匿性が高いとは言えないと指摘。一方で一連の事情を総合的に考慮し、原告の精神的苦痛を認めた。

 原告代表の田代茂さん(68)は「やりたい放題を見過ごしていては町は良くならない。悪いことが悪いと認められて良かった」と話した。【本橋由紀】

毎日新聞

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