「今年こそ四山」無形文化遺産の「戸畑祇園」、競演会は7月25日

2026/03/16 18:07 

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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「戸畑祇園大山笠」の振興会は15日、北九州市戸畑区内で定期総会を開き、祭りのクライマックスを彩る競演会を7月25日開催と決めた。また、四つある大山笠のうち「天籟寺(てんらいじ)大山笠」が2年にわたり不参加が続いていることについて、参加者から「今年こそ四山で」と声があった。

 天籟寺は、振興会役員に大山笠の関係者が入っていないことに反発して24年度の競演会に参加せず、25年度は振興会側が「他の団体との関係性改善がみられない」として参加依頼をしなかった。

 戸畑祗園山笠を巡っては2018年、各大山笠の総代表4人を含む6人が暴力団の宴席に出席していたことが判明し、全ての大山笠関係者が振興会役員を辞任。振興会は大山笠関係者が直接関わらない仕組みに変わった。

 振興会の日向祥剛会長は「四山そろってやりたい。努力をしている。だが話し合える体制にない」として厳しい見通しを明かした。

 また、近年の物価高上昇により運営経費が年々上昇し、例年通りの開催が困難となっていることも報告された。収入では市の負担金が1割減額するなどして厳しい状況。振興会ではクラウドファンディングや会場での募金などで支援を募る予定という。【山下智恵】

毎日新聞

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