ハマシギ、ニホンイシガメなど絶滅危惧種に 環境省レッドリスト公表

2026/03/17 11:23 

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 環境省は17日、絶滅の恐れのある国内の鳥類、爬虫(はちゅう)類、両生類についてまとめた「レッドリスト」を6年ぶりに公表した。全国各地の干潟や湖沼に生息する渡り鳥ハマシギや、日本固有種のニホンイシガメなど新たに48種が絶滅危惧種に加わった。植物も含めた日本の野生生物の絶滅危惧種は計3587種となった。

 ハマシギとニホンイシガメは、3ランクある絶滅危惧種のうち深刻度は最も低いものの危険が増している「絶滅危惧Ⅱ類」に位置づけられた。ハマシギの減少は、干潟や湿地の開発、農耕地の乾田化などでえさや生息地が失われたことが主な要因と考えられる。ニホンイシガメは、ペットとしての取引を目的とした乱獲や、特定外来生物アライグマによる捕食などの影響で各地で個体数を減らしているという。

 ◇回復傾向の種も

 一方、2020年に公表された前回のレッドリストで絶滅の恐れが最も深刻な「絶滅危惧ⅠA類」だった国の特別天然記念物トキは、新潟県佐渡市で放鳥が進み、繁殖が順調なことから「絶滅危惧ⅠB類」にランクを一つ下げた。

 同じく北海道などに分布する国の特別天然記念物タンチョウも、絶滅危惧Ⅱ類から「準絶滅危惧」に変わった。1952年に33羽が確認されるまでに減ったが、25年の調査では2000羽近くまで増えた。

 鹿児島県の奄美大島などに生息する日本固有種アマミヤマシギも、絶滅危惧Ⅱ類から準絶滅危惧にランクを下げた。侵略的外来種フイリマングースの根絶や森林の回復などにより、個体数が増えているという。【大野友嘉子】

毎日新聞

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