「捜査機関へのスパイ」と検察指摘 元警部補に懲役1年6月求刑

2026/03/19 18:47 

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 国内最大規模の違法スカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏らしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反に問われた元警視庁暴力団対策課警部補の神保大輔被告(43)に対し、検察側は19日、東京地裁(寺尾亮裁判官)であった公判で懲役1年6月を求刑した。論告で「組織に取り込まれ、捜査機関へのスパイのようになった」と指摘した。弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は25日。 

 ナチュラルは匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)の代表格。事務机からは一部にナチュラル関係者の指紋が付いた現金が見つかったが、被告は「本件とは関係ないお金なので答えられない。見返りは一切受けていない」と述べた。

 被告は、捜査のために設置されたカメラに関する情報を2025年4~7月にナチュラル側に送ったとする起訴内容を認めているものの、家族が報復の対象となる恐れがあるとし、漏えいの相手が誰かは明かさなかった。当時の心境については「(ナチュラル関係者の)信頼を得て確度高い情報を得ようとした。上司からパワハラを受けたり、捜査を外されたりして、自暴自棄になっていた」と述べた。

 検察側は論告で「極めて重要な捜査情報の漏えいで捜査に与えた悪影響は甚大」と非難した。弁護側は被告が懲戒免職となったことなどを酌むべき事情として挙げた。【安達恒太郎】

毎日新聞

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