タイ首相指名選挙、現職アヌティン氏が再選 総選挙巡り問題も

2026/03/19 18:31 

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 タイ下院は19日、首相指名選挙を実施して与党「タイの誇り党」のアヌティン党首を再選した。国内では近年、相次ぐ首相の交代や隣国カンボジアとの国境紛争など政情不安が続いており、安定した政権運営が求められる。ただ、中東情勢の悪化に伴う原油価格高騰の影響など、対処すべき課題は山積している。

 アヌティン氏は2025年9月に首相に就任し、12月に憲法改正の手続きを巡る野党との対立などから下院を解散した。2月8日に行われた総選挙では、誇り党が第1党となり、タクシン元首相派の「タイ貢献党」や少数政党との連立で合意した。首相指名選には他に野党「国民党」のナタポン党首も立候補した。

 一方、総選挙を巡っては、憲法裁判所が18日、選挙管理委員会に対する独立機関「オンブズマン事務所」の申し立てを受理した。投票用紙に投票者の特定につながりかねないバーコードやQRコードが印字されていたことが、憲法が定める投票の秘密に反すると訴えている。今後、司法手続きが開始される。【バンコク武内彩】

毎日新聞

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