三菱UFJ元行員に2審も懲役9年の判決 3.9億円貸金庫窃盗事件

2026/03/24 13:32 

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 三菱UFJ銀行の支店の貸金庫から顧客の金品(計約3億9000万円相当)を盗んだとして窃盗罪に問われた元行員、山崎由香理被告(47)の控訴審判決で、東京高裁は24日、懲役9年とした1審・東京地裁判決(2025年10月)を支持し、被告側の控訴を棄却した。「量刑が重すぎる」との主張を退けた。

 1審判決によると、山崎被告は23年3月~24年10月、練馬支店(東京都練馬区)と玉川支店(世田谷区)で、顧客6人から預かった金塊計約26キロ(時価総額約3億3000万円相当)や現金計約6145万円などを盗んだ。

 1審判決は、動機は外国為替証拠金取引(FX)で出した損失の穴埋めのためだったと認定。限られた立場の行員しか使えない予備の鍵を使って貸金庫を開け、「支店長代理など銀行から信頼されて与えられた責任ある立場を悪用した」と指摘し、懲役12年の求刑に対して懲役9年を言い渡していた。

 山崎被告は地裁の公判で「金融業界への不信感を招き、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。自身をギャンブル依存症だと認めた上で「本当の自分を見失っていた。ギャンブル行動症(依存症)を治して二度と罪を繰り返さないようにしたい」と述べていた。

 24年10月に貸金庫を利用している顧客から「預けていた現金がなくなっている」と銀行に連絡があり、事件が発覚した。山崎被告は翌11月に懲戒解雇された。【安達恒太郎】

毎日新聞

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