札幌市、ノースサファリに違法建築物の撤去命じる 10月末期限

2026/03/24 09:18 

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 札幌市の許可を得ずに市街化調整区域で開設され、昨年9月に閉園した民間動物園「ノースサファリサッポロ」(南区)を巡り、市は23日、都市計画法に基づき、園内の全ての違法建築物の撤去を命じる除却命令を運営会社のサクセス観光に出した。期限は10月末までとしている。

 同法は、除却命令に従わない場合は1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金を科すと定めている。

 市によると、2024年12月に183棟あった違法建築物は、今月5日時点で37棟になった。事務所や倉庫、獣舎が含まれ、動物は16日時点で222頭残っている。

 サクセス観光は2月、27年11月末までの除却期間の延長を市に求めていた。東京都の投資会社が残った動物を引き取り新たな施設を運営することを検討しているためだという。

 これに対し市は「10月末の期限は妥当。動物の移送は気候の都合で春と秋しかできないという事情や、違法建築物の残数を考慮した」と説明。「投資会社への譲渡手続きが来年11月に終わる保証もない。同社への指導は20年前から行っており、延期は受け入れられない」としている。

 同社側は「当方の主張が受け入れられなかったことは遺憾。今後も、動物の生命・安全に配慮しつつ、建物の除却は進めていく」とのコメントを出した。【後藤佳怜】

毎日新聞

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