大規模火災で被災の桜、一輪咲く 「願い届いた」 大分・佐賀関

2026/04/04 14:49 

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 大分市佐賀関で昨年11月にあった大規模火災で被災した桜が一輪の花を実らせ、「復興のシンボルになってほしい」と地域住民を勇気づけている。【山口泰輝】

 被災した住宅街では近くの桜並木が、毎年春の訪れを告げていた。火災では一部の木の根元が燃えるなどしたため、市は倒木の防止と、復興市営住宅建設に伴う工事車両の通行のため伐採を決めた。

 地域住民には「なんとか残してほしい」という声が根強く、市の委託で今年3月上旬、造園会社が焼け残った枝50本を採取。プランターに植えて、土に根付くか試みていた。朝晩の水やりや温度管理を徹底したところ、今月1日に一輪の花が開花した。

 今後順調に成長すれば、復興市営住宅周辺に植樹する可能性もあるという。焼け残った自宅で暮らす渡辺忠孝さん(65)は「まさか咲くとは思っていなかった。地元の願いが届いたのではないだろうか」と、満開の桜が再生するよう願った。

毎日新聞

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