南極条約会議、32年ぶり日本開催 広島で11日から

2026/05/08 12:12 

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 南極の観光客急増や絶滅危惧種のコウテイペンギン保護などを話し合う「南極条約協議国会議」が11日から広島市で開かれる。日本開催は32年ぶり。米中露など50カ国近くが参加し、日本が南極での国際協調や平和利用でリーダーシップを発揮できるかが焦点となる。

 日本は1959年に12カ国で採択した南極条約の当初からのメンバー。日本での開催は70年の東京、94年の京都に続く3回目。核保有5大国の米英仏中露も参加し、南極での核爆発や放射性廃棄物処分の禁止など将来に向けた平和利用の基本原則も再確認する。

 会議は21日まで開催し、決議なども採択する見通し。ウクライナはロシアの参加に異論を唱えており、全会一致が必要な同会議で意見が対立する可能性もある。参加予定の米国は第2次トランプ政権発足後、環境政策に距離を置いており、日本は環境保護を主題とする国際会議への米国の参加を重視する。

 南極観光の規制などに加え、科学研究成果の公表・共有や各国の活動時の事前環境影響評価実施の徹底、基地査察による平和利用の確認など、「各国が条約に基づく対応を順守し、透明性向上につなげたい」(外務省関係者)としている。【田所柳子】

毎日新聞

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