小倉タイムス、27年3月に休刊へ 市政の問題を繰り返し発信

2026/05/20 08:45 

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 地域紙「小倉タイムス」(北九州市小倉北区)は、2027年3月21日号をもって休刊する。同紙5月11日号(2303号)の紙面で発表した。北九州市政の問題を繰り返し発信してきたことで知られる。

 1954年創刊。「一切の差別反対、市民権の自由、平等」「資本家本位の街づくり反対」などを編集方針に掲げ、月3回発行してきた。発行部数は非公表という。

 81年に部落解放同盟と市が絡む「土地転がし事件」をスクープ。2000年代には全国ではじめて北九州市が受け入れを表明した有害化学物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)処理の問題を丁寧に追いかけた。

 近年では公文書保存や開示のあり方、土壌汚染の問題、自衛隊による有事利用に備えた北九州空港の「特定利用空港・港湾」指定など、市政に疑問をぶつける記事を掲載した。

 編集長の藤本修子さんは休刊理由について、読者に紙面を郵送しているが、届くまでの時間がニュースとしては長すぎると判断したためという。「紙は休刊するが取材はやめない。発信方法を考えていく」と話した。【山下智恵】

毎日新聞

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