山野炭鉱爆発事故61年 犠牲者の刻銘板を設置 慰霊祭も開催へ

2026/05/28 09:15 

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 1965年に旧稲築町(現福岡県嘉麻市)の山野炭鉱(旧三井山野鉱業所)でガス爆発が発生し237人が犠牲になった事故から、6月1日で61年となる。地元の住民や遺族らの「事件を風化させない」との思いから、3月下旬、慰霊碑に犠牲者全員の氏名を記した刻銘板が設置された。20年以上、執り行われていなかったという慰霊祭も5月31日に開催されることになった。

 事故は65年6月1日正午過ぎに発生。発破作業中に噴き出したメタンガスが坑内に充満して引火、爆発し、入坑していた552人のうち237人が一酸化炭素中毒や爆風、やけどで死亡した。その2年前に458人が亡くなった三井三池炭鉱(大牟田市)の事故に次ぐ炭鉱災害だった。

 ◇数年来の要望 市が刻銘板設置

 慰霊碑の背面に設置された刻銘板はステンレス製。「山野炭鉱ガス爆発事故 殉職者」と刻印され、氏名が五十音順に並ぶ。これまで慰霊碑には犠牲者の名が記されておらず、遺族の中には「拝みたくない」と反発する声もあったという。地元住民の数年来の要望を受け、公園を管理する市が設置した。

 遺族会の高齢化で開催されなくなっていた慰霊祭も、刻銘板の設置に伴い、地元住民の主催で再び開かれることになった。市や市議会関係者の出席も促すという。刻銘板の設置を要望していたという地元区長の村岡裕典さん(74)は「ようやく設置されたので、地元住民や遺族ら関係者で一緒に手を合わせたい」と話した。【岡村崇】

毎日新聞

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