緑に染まる三宅島 近年は火山体験ツアーも

2026/05/29 22:29 

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 東京都心から南に約180キロ、伊豆諸島の火山島・三宅島は5月、新緑に包まれていた。ヘリコプターで上空から眺めると、島中心部にそびえる雄山の火口には大きなカルデラ(くぼ地)が見られ、噴火の大きさを物語る。2000年の噴火では全島避難となった。05年に住民が帰島し、現在は約2000人が暮らす。

 雄山の山頂周辺への立ち入りは規制されているが、ガイド同行を条件に入山可能なツアーも近年始まっている。

 三宅島観光協会によると、22年に島民向けのツアーが開始された。23年度から観光協会が主催する火山防災学習を目的としたツアー「三宅島雄山火山体験入山775」が始まり、島外から訪れる一般観光客も入山が可能となった。

 基本的には4~11月に実施されるが、熱中症への懸念や、観光繁忙期のため島内でガイド確保が難しくなる7~9月は、個人参加型のツアーは行っていない。暴風や火山ガスの濃度など、当日の気象条件により中止となる可能性もある。

 ツアーには、隔年で開催されている「東京都自然ガイド」の養成講座で資格を得た島民ガイドが同行する。出発前にガイダンスを受け、標高529メートルの登山口から、立ち入り規制のある火口縁より100メートル手前(標高677メートル)の到達地点を目指し、片道約50分の登山が楽しめる。

 登山道沿いにはハチジョウススキやハチジョウチドリなどが生え、植生が回復してきている箇所もある。噴火によって誕生したカルデラ地形など自然活動の規模の大きさを体感できるだけでなく、噴火災害による避難などの経験談をじかに聞ける機会も設けられている。【吉田航太】

毎日新聞

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