台風6号上陸 和歌山に初の「レベル5」 首都圏にも「レベル4」

2026/06/03 20:34 

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 台風6号は3日朝、和歌山県南部に上陸し、太平洋側を東に進んで夜までに関東の海上に抜けた。6月に台風が日本列島に上陸したのは14年ぶり。太平洋側は広く大雨となり、気象庁は3日午前5時35分、和歌山県を流れる古座川にレベル5氾濫特別警報を出した。5月に運用が始まった新しい防災気象情報に基づき、最も危険度が高い「レベル5」が出されたのは初めて。

 流域の一部には、避難情報で最高のレベル5にあたる「緊急安全確保」が発表された。レベル5は、すでに災害が発生しているか、発生が迫っている段階。避難所へ向かうことにこだわらず、近くの頑丈な建物の上層階などへの避難が求められる。

 総務省消防庁によると、午後2時時点で愛知、奈良、徳島、宮崎、鹿児島、沖縄の6県で計23人が重軽傷を負った。最多は沖縄の17人で、このうち1人が重傷。

 文部科学省によると、正午時点で23都府県の幼稚園から大学まで計5378校が臨時休校になった。

 静岡県河津町では午前11時ごろ、伊豆急行今井浜海岸駅から約500メートル離れた踏切付近でのり面が崩れ、線路に土砂が流れ込んだ。同町によると、近隣の住宅にも土砂が流れ込み、午後4時に避難指示を出した。いずれもけが人はなかった。気象庁によると、午前7時ごろに伊豆半島東海岸から相模湾にかけて線状降水帯が発生。現場近くの東伊豆町では午前11時までの24時間で259ミリの雨量を観測した。

 また同県御前崎市の中部電力浜岡原発3号機(停止中)では、タービン建屋とパイプの接合部から雨水が流れ込んだ。雨水から放射性物質は検出されていない。

 気象庁では2日にシステムの一部に不具合が生じ、線状降水帯の直前予測と発生情報を正常に発表できなくなったが、改修し、3日午後6時から発表を再開した。

 気象庁によると、2日午後5時40分ごろと午後7時50分ごろにいずれも高知県内の線状降水帯について直前予測を発表できなかった。午後8時以降3日朝までは代わりの仕組みを使って発表した。

 東京都心では3日午後2時半までの12時間に173・5ミリの雨が降った。6月の雨量としては観測史上最大。首都圏では各地でレベル4危険警報が出された。

 都内では神田川、目黒川、善福寺川、野川・仙川で、レベル4氾濫危険警報が出された。このほか品川区にレベル4大雨危険警報が、品川区と大田区にレベル4土砂災害危険警報が出た。

 神奈川県でも横浜市北部や南部、川崎市、横須賀市、鎌倉市、逗子市にレベル4大雨危険警報が出た。千葉県でも市川市と鴨川市にレベル4大雨危険警報が出された。

 レベル4は新情報の5段階のうち、2番目に危険度が高く、自治体が避難指示を出すレベルに相当する。対象地域では全ての住民が危険な場所から避難する必要がある。【森田采花、松本信太郎、斎藤文太郎】

毎日新聞

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