26年分の博多祇園山笠を 専属カメラマンの写真展 福岡
2022年から博多祇園山笠の専属カメラマンを務める久保山明さん(62)の写真展「博多祇園山笠『AT THAT MOMENT』」が16~21日、福岡市中央区天神5の県立美術館1階彫刻展示室で開かれる。久保山さんは「山笠(やま)を担ぐ舁(か)き手が減っている。一人でも多くの人に山笠に参加したいと思ってもらえればいい」と話している。入場無料。【本多由梨枝】
同区出身の久保山さんは21歳で杉田写真館(博多区)に入社し、29歳で写真家として独立した。現在は市内を拠点に、九州や関東などで主に建築写真を撮影する。
山笠との関わりは99年にさかのぼる。仕事で付き合いがあった人から「山笠も撮ってもらえませんか」と依頼を受け、同年から恵比須流の専属カメラマンになった。恵比須流は他の流れよりも1カ月早く山笠の初日を迎えるため、毎年6月1日から7月15日までの約1カ月半にわたり撮影している。
22年7月8日、山笠を構成する全流れを撮影していた前任者が、健康上の理由からやめることになり急きょ、博多祇園山笠振興会から「久保山さんしかいない」と声がかかった。山笠も中盤にさしかかり重要な神事が連日続く大事な時期だ。久保山さんは「分かりました」と迷うことなく引き受け、同年、同会所属の専属カメラマンになった。
山笠を撮影する際は、カメラの感度とシャッタースピードを下げ、流し撮りをして躍動感が出るよう意識する。期間中は毎年約1万枚も撮影し、今回は昨年を中心に26年間分の写真約80枚を展示する。各流れの山笠をはじめ、子供や舁き手の自然な表情などを見ることができる。
「来場者が写真の前で足を止めて首をかしげてくれたら成功」と久保山さん。「疑問を感じると考える。写真を見た人とイメージのキャッチボールができればうれしい」と話している。
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