「まさか自分が」 ニセ警察詐欺で100万円、被害男性語る教訓

2026/06/21 05:45 

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 「犯罪に関わっていると疑われ、焦ってしまった」「まさか自分が」。警官や検察官をかたった特殊詐欺の被害に遭った仙台市の50代男性会社員が、混乱した当時の心境を明かした。「新たな被害者が生まれてほしくない」と、被害抑止のためユーチューブ動画を作成する宮城県警のインタビューに応じた。

 ◇「警察手帳」見せられ…

 4月のある日の午後3時ごろ。1人で自宅にいた男性の携帯電話に、着信があった。相手は大手電力会社のコールセンターを名乗り、「電気料金の未払いがある」と告げてきた。

 男性が「身に覚えない」と返すと、電話は警察官を名乗る男に転送され、「ある事件の家宅捜索であなたのキャッシュカードが見つかった」と言われた。そして、SNSのビデオ通話機能に誘導され、「警察手帳」を見せられた。男性は、焦りを覚えた。

 さらに検察官を名乗る男が「勾留状」を見せてきた。「非公開捜査なので守秘義務がある」と男性をけん制した上で「犯人があなたを共犯者と自供した。あなたの口座に不正資金が含まれていないか調べる必要がある」などと架空の調査を名目に送金を要求。男性は「早く自分の潔白を証明したい」と考え、指定の口座に現金約100万円を送金した。最初の着信から約6時間後のことだった。

 振り込んだ直後、不審に思った男性は警察に相談。「詐欺で間違いない」と言われた。

 ◇「冷静さが大切」

 男性は、以前から警察など捜査機関をかたり金銭をだまし取る「ニセ警察詐欺」を知っていたという。「だまされた自分への屈辱感と歯がゆさが混在する」とし、被害に遭わないためには、「冷静さが大切。詐欺被害を我が事として捉えてほしい」と話した。

 宮城県警によると、県内のニセ警察詐欺は2026年1~5月、認知件数が前年同期比12件増の49件、被害額が同約2億314万円増の約3億5959万円。東北各県で多発し、被害の年齢層は若い人も含めて幅広いという。【岩田優希】

毎日新聞

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