2週間たっても休止の病院、高齢者施設 千葉豪雨、影響長引く

2026/08/27 18:07 

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 13~14日に千葉県を襲った豪雨では、多くの病院や福祉施設が浸水して機能が停止した。県によると、257の高齢者施設、53の医療施設が被災し、2週間後の27日になっても再開できない施設が多い。地域の医療拠点の再開は急務だが、水没した設備や医療機器の入れ替えが課題となっている。

 千葉県四街道市の介護老人保健施設「のぞみ」(4階建て)では、1階で最大65センチの浸水が確認された。駐車場に止めていた車両16台は水没して動かなくなり、約80人が利用する通所型のリハビリやデイサービスは休止に追い込まれた。

 入所者約100人は無事で2~4階の居室に被害はなかったが、1階のリハビリ機器や温熱治療器、ボイラーなどが水没。ボイラーが故障したため風呂を沸かせず、職員が入所者の体を拭いている。男性(84)は「夏は汗をかく。早く風呂に入りたい」と願った。

 施設はサービスの休止で減収となったにもかかわらず、機器や車両の買い替え、建物の修繕といった費用負担がのしかかる。損害は数千万~1億円に上る可能性があるという。運営する医療法人社団敬徳会の高坂忍事務長は「一つの法人で受け止めるには金額が大きい。クラウドファンディングや公的補助の力を借りたい」と話す。

 千葉市稲毛区の山王病院では、地下の電気設備や非常用発電設備が水没し、停電が続く。全ての診療科を休診し、入院患者約130人を災害派遣医療チーム(DMAT)の協力を得て他の医療機関へ転院させた。27日も新規患者の診察は再開しておらず、全面復旧の見通しは立っていない。

 山王病院は「地域医療を守るため一日も早く復旧させたい」とクラウドファンディングを開始。26日までに約1600万円の寄付が集まったが、被害の規模や損害額が確定しておらず、支援の呼びかけを続けている。

 県によると、他にも190の障害者支援施設や127の児童福祉施設が被災した。県は、DMATや災害派遣福祉チーム(DWAT)を派遣。停電が続く施設には、電源車の手配を進めている。【柴田智弘、高橋晃一】

毎日新聞

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