北陸の記録的大雨、海水温上昇が一因か 平年比2度高く、雨雲に拍車

2026/08/27 18:35 

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 27日に石川、富山両県を襲った記録的な大雨。専門家は要因の一つとして、地球温暖化の影響を挙げる。日本近海では海面水温の高い状況が続いており、より多くの水蒸気が供給され、雨雲の発達に拍車をかけたとみられる。

 中村尚・東京大名誉教授(気候力学)によると、日本海上空に前線が停滞。そこへ、西日本に張り出した太平洋高気圧の西側の縁に沿って南から暖かく湿った空気が流入し、前線を活発化させたという。

 さらに西には東シナ海を進行中の台風18号があり、水蒸気を多く含む空気の北上を後押しした。その結果、積乱雲が次々に発生し、線状降水帯となった。

 ◇温暖化と大雨、密接な関係

 梅雨から秋の時期は、停滞する前線に南から湿った空気が流れ込みやすい。加えて今回は、北陸付近の日本海の海面水温が28~29度と平年より2度ほど高く、積乱雲がより発達しやすくなっていた。2024年9月の能登豪雨と似た状況だったという。

 長期的に、こうした極端な大雨は増加傾向にある。気象庁の異常気象分析検討会の24年9月の報告書によると、1日に300ミリ以上の雨が降った年間日数は、1980年ごろと比べおおむね倍増。気温が1度上がると、大気が含むことのできる水蒸気量は約7%増えるため、温暖化と大雨は密接な関係にある。

 中村名誉教授は「温暖化で気温が高くなり、日本近海の海面水温も上がって積乱雲が発達しやすい状況になっている。大気と海の双方の温暖化が、雨量を増やしていると考えられる」と語る。【岡田英】

毎日新聞

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