NATO加盟国を攻撃しないよう警告 CIA長官訪露の理由判明

2026/08/27 18:08 

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 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は26日、関係者の話として、中央情報局(CIA)のラトクリフ長官がロシアを訪問した目的は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃しないよう警告するためだったと報じた。ロシアによるウクライナ侵攻が泥沼化するなか、米国や欧州はロシアのプーチン大統領が東欧やバルト3国に攻撃を仕掛け、NATOの結束を試そうとする恐れがあるとみており、危機感が高まっている。

 ラトクリフ氏は25日、予告なしにモスクワを短時間訪問した。CIA長官がロシアを訪れるのは異例。前回は、バイデン前政権下で2021年11月に当時のバーンズ長官がモスクワを訪問し、ウクライナへの侵攻に踏み切らないよう警告した。その3カ月後にロシアは全面侵攻を開始した。

 WSJによると、米政権はプーチン氏がサイバー攻撃や小規模の地上侵攻をバルト諸国などに対して仕掛けることを懸念。ロシアのペスコフ大統領報道官によると、ラトクリフ氏は情報機関当局者と協議し、プーチン氏とは会談しなかった。

 WSJは今月6日、ロシアが今秋から29年までにNATO加盟国を限定的に攻撃する可能性があるとの分析を米情報機関が新たにとりまとめたと報じている。米政権はウクライナ侵攻が続いている間は、プーチン氏はNATO加盟国を挑発することはないと予測していた。ウクライナの長距離攻撃でロシア国内の被害も大きくなるなか、その評価を変更したという。

 ロシアによるNATO加盟国への挑発行為とみられる事態は相次いでいる。7月末にはポーランドに巡航ミサイルが落下。8月にはドイツの空港のウクライナ向け輸送機のそばで爆発物搭載の無人航空機(ドローン)が発見された。ルーマニアにはドローンが飛来し、NATOの監視任務にあたっていたスペイン軍の戦闘機が撃墜している。【ブリュッセル鈴木一生】

毎日新聞

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