SBCグループ元幹部を背任容疑で逮捕 架空取引6億円超流出か

2026/09/29 21:02 

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 架空発注をしてグループの関連会社に損害を与えたとして、警視庁捜査2課は29日、大手美容外科「湘南美容クリニック」などを運営するSBCメディカルグループの元経営戦略本部長、三村大介容疑者(50)=東京都港区赤坂7=を背任容疑で逮捕した。十数社との架空取引で流出したのは6億円超に上り、このうち3億円あまりを自身の口座にキックバック(還流)させていたとみられる。

 逮捕容疑は2021年12月~23年3月、東京都港区のイベント運営会社にウェブサイトのセキュリティー対策業務を発注したように装い、関連会社に16回にわたって計1320万円を支払わせ、損害を与えたとしている。警視庁は認否を明らかにしていない。

 信用調査会社によると、親会社のSBCメディカルグループホールディングス(米カリフォルニア州)は24年に米国ナスダック市場に上場。グループ全体の運営は、テレビ出演で知名度の高い相川佳之氏が担い、美容医療や不妊治療、男性型脱毛症(AGA)の治療などの事業を展開している。

 警視庁や米証券取引委員会(SEC)に提出された年次報告書によると、三村容疑者は会社設立初期から関わる社員で、グループ全体の支払いの承認権限を持っていた。

 イベント運営会社とは通常業務での関係はなく、架空取引代金の7割が三村容疑者の個人口座に流れていた。架空取引で得た資金は都内の高級マンションの家賃や会員制レストランの会費、高級外車ベンツの購入費用など私的に使ったとみられる。こうした不正流用は遅くても16年から続いていたという。

 国内の税務調査で24年1月に発覚し、三村容疑者は翌2月に懲戒解雇された。25年2月、警視庁が刑事告訴を受理していた。

 親会社がSECに提出した報告書では、内部統制の不備を指摘。契約内容と請求書を照合する仕組みや管理職への監督が不十分だったこと、職務の責任の所在が不明確だったことなどを原因として挙げていた。【長屋美乃里】

毎日新聞

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