乳がんがくれた「生きがい」 梅宮アンナさんが自然体で貫く覚悟

2026/10/15 18:01 

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 乳がんを患い、髪の毛も右胸も失った。

 それでも、タレントの梅宮アンナさん(54)は明るく自然体に振る舞う。

 がん告知から数えて3度目の「ピンクリボン月間」(10月)。インタビューであっけらかんとした表情で言い切った。

 「失ったものはないと思っているの。経験すべてが意味のあるものだから」

 ◇闘病の先に見つけた「役割」

 右胸の異変に気づいたのは2024年5月だった。がん告知後、自ら公表。SNSなどで闘病生活を伝え、ライブ配信で患者らと対話を重ねた。マスコミの取材にも積極的に応じる。

 「同情してほしいわけじゃない。記録として残したいんです。誰かがその経験を知って、生かしてくれるかもしれない」

 抗がん剤治療、手術、放射線治療という標準治療の「フルコース」を終えた。だが、服薬と通院は今も続く。

 現在は講演活動も精力的に行う。治療や保険、患者と医師が一緒に治療方針を考えるSDM(共同意思決定)の重要性などを国内外で語る。ウイッグや下着、術後ケアといった患者目線の情報発信も欠かさない。

 乳がん啓発のピンクリボン月間を迎え、伝えたいことはシンプルだ。

 「検診に行きましょうというのは当たり前。それよりも自分の体の小さな異変をキャッチしたら、すぐに調べる。後回しにしないことが大切」

 振り返れば、俳優やタレントとして親しまれた梅宮辰夫さん(19年に81歳で死去)の娘として、長く芸能界で生きてきた。

 だが、がんを経験した今だから思う。

 「芸能界は身の丈に合っていなかったのかもしれない」

 一方で自身の経験を伝える活動には迷いがない。

 絶望と希望を繰り返した闘病の日々。再発の不安も消えていない。その中で見つけたのが、新たな役割だった。

 「自分にしかできないことがある。これが今の生きがいだと思っている」

 その言葉には明るさと覚悟がにじんだ。【古瀬弘治】

毎日新聞

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