「箱根に照準」青山学院大、2年連続8回目の頂点に 見せた強さ
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、神奈川・箱根町―東京・大手町の復路5区間109・6キロで行われ、青山学院大学が10時間41分19秒の大会新記録で2年連続8回目の総合優勝を果たした。(記録は速報値)
箱根駅伝で初の総合優勝を果たした2015年1月3日から、ちょうど10年。青山学院大が11大会で8回目の頂点に立った。箱根での強さを今大会も見せつけた。
往路で後続に1分47秒のリードを作って迎えた復路。山下り6区のスペシャリストの野村昭夢(4年)は序盤から突っ込んだ。仲間からシューズに書いてもらった「転がり落ちろ」のメッセージ通り、箱根の山を果敢に駆け下り、56分47秒の区間新記録を樹立した。
原晋監督は「6区で(後続との差をさらに)30秒以上離す」と考えていた。その想定を大幅に上回り、2位の中央大との差を3分49秒まで広げ、自らの役割を遂行した。
以降も、前回に続いて8区を託された塩出翔太(3年)が2年連続区間賞の快走を見せるなど、それぞれが役割を果たしてリードを守った。
今シーズン、10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝はともに国学院大が制し、青学大は3位だった。
しかし、1区間の距離が20キロ以上と長く、10人でたすきをつなぐ箱根では、青学大が強さを示す。青学大は1年間、箱根に勝つための調整をしており、3区の鶴川正也(4年)は「箱根に照準を絞ってきた」と胸を張る。
今の強さについて、原監督は「組織として力がついている」と語る。青学大の黄金時代はまだまだ続きそうだ。【高橋広之】
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