鉄壁のほころび見つけた桐蔭学園SH 流れ変えた好判断 高校ラグビー
◇全国高校ラグビー大会準決勝(5日・東大阪市花園ラグビー場)
◇○桐蔭学園(神奈川)25-14国学院栃木●
相手の国学院栃木はここまでの3試合でわずか1トライしか許していなかった。桐蔭学園はその鉄壁の防御をいかに崩すか。試合の流れを変えたのは、スクラムハーフ(SH)後藤快斗の好判断だった。
6点を追う後半7分。桐蔭学園は相手ゴールライン10メートル手前のラックで、後藤が相手のわずかなほころびを見つけた。「ディフェンスが外の(丹羽)雄丸(たける)を見ていたので、自分が『いける』と思った。パスの供給役に徹していた自分の前が空くと思っていた」
後藤は密集の左へボールを持ち出した。準々決勝の大阪桐蔭(大阪第1)戦で11得点を挙げたスタンドオフ(SO)丹羽にマークが集中していると察知し、わずかなスペースを突いて一気に抜け出した。そのまま左中間にトライ。丹羽がゴールをきっちり決めて逆転に成功した。
風下の前半は相手FWの圧力に苦しんだが、浮足立つことはなかった。後藤は「相手の守備がいいのは試合前から分かっていたので、ビハインドの展開は想定できていた。『前半は我慢の時間だから』とみんなにも伝えていた」と淡々と振り返った。
前半は6点のリードを許したが、終わってみれば終盤にリードを広げた。国学院栃木は3年前の準決勝で敗れ、3連覇の夢を絶たれた相手でもあった。
今大会では、準々決勝後のミーティングで金子俊哉コーチから当時の経験を伝えられ、「気を抜かずに自分たちができることを最大限やろう」と選手同士で声を掛け合った。
昨季と比べて小柄な選手が多い今季は、昨年3月の選抜大会、5月のサニックスワールドユース交流大会で大阪桐蔭に2連敗を喫した。準々決勝では、その宿敵でもあった大阪桐蔭を降し、大きな山を越えた感もあったが、3年前の苦い教訓がチームをさらに引き締めた。
前回王者らしい落ち着いた戦いぶりをみせ、2度目の連覇まであと1勝に迫った。後藤は「自分たちがやることは変わらない。全員が自己犠牲の精神で体を張り続けるという軸をぶらさずに、ゲームメークして勝利に導きたい」と闘志を燃やした。【皆川真仁】
-
憧れのプロは「かっこいい」 阪神・坂本捕手が古里で少年野球教室
プロ野球・阪神タイガースの捕手、坂本誠志郎選手(31)が、出身地の兵庫県養父市であった少年野球教室で指導した。捕球姿勢や送球時の脚の動きなど、小学生球児は憧れ…スポーツ 2時間前 毎日新聞
-
桐蔭学園が連覇で「高校2冠」 高校ラグビー 東海大大阪仰星降す
第104回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高校体育連盟、大阪府、大阪府教委主催)は最終日の7日、東大阪市花園ラグビー場で決勝があり、A…スポーツ 2時間前 毎日新聞
-
2回目の連覇か、3大会ぶり王座奪還か 7日決勝 全国高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社など主催)は最終日の7日午後2時から、東大阪市花園ラグビー場で決勝が行われる。第100回大会(2020年度)以来2回…スポーツ 2025年1月6日 毎日新聞
-
「嫌や」で始まった常翔学園主将 名門の誇り、背負い 高校ラグビー
「名門」の存在を誇示するような大きな背中だった。 第104回全国高校ラグビー大会で5大会ぶりに4強入りした常翔学園(大阪第3)をまとめたのはNO8の井本章介…スポーツ 2025年1月5日 毎日新聞
-
常翔学園、意地の3点差 「同郷」東海大大阪仰星に惜敗 高校ラグビー
◇全国高校ラグビー大会準決勝(5日・東大阪市花園ラグビー場) ◇○東海大大阪仰星(大阪第2)29―26常翔学園(大阪第3)● 同じ大阪のライバルに食い下が…スポーツ 2025年1月5日 毎日新聞