初出場、優勝経験校は… 多彩な顔ぶれ32校 選抜高校野球
第97回選抜高校野球大会は24日、大阪市内で選考委員会が開かれ、出場32校が決まった。
優勝経験のある名門校、復活を期す古豪、フレッシュな新鋭――。全体的に投手力、守備力に安定感があるチームが顔をそろえた印象だ。
初出場は6校。一般枠の私立4校、21世紀枠の公立2校はいずれも春夏通じて初の甲子園大会に挑む。
エナジックスポーツ(沖縄)は創部3年目にして初切符をつかみ、1923年創部の千葉黎明も初の甲子園に立つ。浦和実(埼玉)と滋賀短大付はいずれもエース左腕の直球は120キロ台だが、緩急と制球力を軸に強豪が並ぶ関東大会と近畿大会で上位に進出した。
横浜清陵は激戦区の神奈川で近年、上位に食い込む地力があり、壱岐(長崎)は初出場の九州大会で8強入りしている。新風を吹かせるか注目が集まる。
センバツ優勝経験校は計11校(夏は9校)。前回大会で群馬勢で初優勝を果たした健大高崎は最速158キロ右腕の石垣元気投手を擁し、史上4校目の連覇を狙う。前々回王者の山梨学院や春夏計7回優勝の広島商、春夏計5回優勝の横浜(神奈川)など高校野球ファンになじみ深い伝統校も出場権を得た。
最も長いブランク出場は西日本短大付(福岡)の38年ぶりで、米子松蔭(鳥取)の33年ぶりと続く。最多出場は高松商(香川)の29回目。敦賀気比(福井)は出場校最長の5年連続の出場となった。連続出場は5校で、青森山田と健大高崎は3季連続の甲子園大会出場。
公立校は市和歌山、広島商、高松商、21世紀枠の横浜清陵、壱岐の計5校となった。
同一都道府県からの複数校出場は「5」。一方、第4回大会(1927年)以来98年ぶりに大阪勢が選出されなかった。出場枠6の近畿地区からは滋賀県と和歌山県から2校が出場する。【長宗拓弥】
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