トランプ米大統領は２３日放送のＦＯＸニュースとのインタビューで、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党総書記との再会談に意欲を示した。再び接触を図るかとの質問に「そうするだろう」と答え、「彼は賢い人物で、私のことを気に入っていた。我々はうまくやっていた」と述べた。

　トランプ氏は第１次政権（２０１７～２１年）で、史上初の米朝首脳会談を含めて、金氏と３度会談した。北朝鮮の非核化交渉は決裂したが、トランプ氏は朝鮮半島の経済発展の潜在的可能性を説いて非核化を促すなど、新たなアプローチを試みた経緯がある。

　一方、トランプ氏は北朝鮮と同様に核兵器開発疑惑があるイランについて「彼らは宗教的な狂信者だ。全く異なる話だ。危険な状況で、大きな問題になりかねない」と語った。

　またロシアのウクライナ侵攻に関して、プーチン露大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の双方に停戦を要求。ゼレンスキー氏については「彼は天使ではない」と批判的に語る場面もあった。【ワシントン秋山信一】