中国・深圳の日本人男児刺殺 被告に死刑判決 異例の即日判決

2025/01/24 20:01 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 中国広東省深圳市で昨年9月、日本人学校の男子児童(当時10歳)が刺殺された事件で、同市中級人民法院(地裁)は24日、40代の中国人男性の被告に対し、故意殺人罪で死刑判決を言い渡した。この日は事件の初公判で、即日判決は異例。北京市の日本大使館が明らかにした。

 事件が起きたのは満州事変の発端となる柳条湖事件から93年となる日で、日本人を狙った犯行との見方もある。公判は報道陣には公開されず、広東省広州市の日本総領事館らが傍聴した。

 事件は昨年9月18日朝に発生。徒歩で登校中だった男児が40代の男性に刃物で刺され、翌日死亡した。中国当局は「偶発的な事件」と説明し、動機などは明らかにしていない。

 中国で相次ぐ襲撃事件を巡っては、24年6月に江蘇省蘇州市で日本人母子らが死傷した事件でも23日に死刑判決が言い渡されたばかり。【深圳・松倉佑輔、北京・岡崎英遠】

毎日新聞

国際

国際一覧>