松坂大輔さんにあこがれた横浜の「スーパー1年生」聖地へ センバツ

2025/01/24 20:12 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 第97回選抜高校野球大会の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、昨秋の明治神宮大会を制した横浜(神奈川)が6年ぶり17回目の出場を決めた。

 底知れぬ大器が聖地の土を踏む。最速151キロを誇り「スーパー1年生」と称される横浜の本格派右腕・織田翔希は「初めての甲子園。泥臭くプレーしたい」と決意を語った。

 昨秋の関東大会では準々決勝の東農大二(群馬)戦で初完投を完封で飾るなどして17年ぶりの優勝に貢献。明治神宮大会も準々決勝の明徳義塾(高知)戦で完封するなど好投を続け、27年ぶりの頂点の立役者になった。

 秋の公式戦の通算成績は10試合で防御率0・65。伸びのある直球が魅力で、冬は体作りに注力し食事の回数を増やすなど約5キロ増量したといい「真っすぐの質が良くなった」と手応えを語る。

 エースナンバーを背負う左腕・奥村頼人(2年)も秋は9試合に登板して防御率0・26。左右の二枚看板の相乗効果で盤石の安定感を誇る守りから、リズムを生み出す。

 「平成の怪物」こと松坂大輔さんを擁して初めて明治神宮大会を制した時は、その後、春夏の甲子園、国体を制し、44連勝の公式戦無敗記録を作った。

 松坂さんにあこがれ名門の一員となった織田は「チームを勝たせる投球というのは常に自分も意識している。頼人さんとも競い合って、甲子園でもいい結果を残したい」。大歓声を背に立つ聖地のマウンドを心待ちにしている。【角田直哉】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>