「そんなことある?」 春夏通じて初の甲子園に驚き 滋賀短大付

2025/01/24 20:03 

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 第97回選抜高校野球大会の選考委員会が24日にあり、滋賀短大付は春夏通じて初の甲子園出場が決まった。

 滋賀短大付の選手は、校内の中庭でトレーニング中だった。甲子園出場の吉報を知らされると、喜びよりも驚きのほうが勝った様子。全員が「そんなことある?」と目を丸くした。

 初出場した昨秋の近畿大会では、1回戦で2019年夏の甲子園を制した履正社を4―1で破って話題となった。躍進の要因は、低反発バットをうまく利用した戦術だった。

 エース左腕・桜本拓夢(ひろむ)投手(2年)は、直球120キロ前後ながら緩急を生かして制球良く投げ込む軟投派だ。反発性能を抑えた新基準のバットでは逆方向に打球が飛びづらいことに目を付け、先発した履正社戦では外角中心の配球で相手打者に飛球を上げさせた。7安打1失点での見事な完投劇だった。

 チームの旗印は桜本を中心に「守り勝つ野球」。打者ごとの打球傾向を分析し、守る位置を細かく変えるなど組織的な守備も快進撃の助けになった。森伸文(しんや)主将(2年)は「チーム一丸で勝ちにいく」と意気込んだ。【吉川雄飛】

毎日新聞

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