名は阪神「代打の神様」から「ひやま」 東洋大姫路・白鳥 センバツ
「翔哉真(ひやま)」は、名選手の姓が由来だ。20日に選抜高校野球大会の1回戦で21世紀枠の壱岐(長崎)と対戦する東洋大姫路(兵庫)の白鳥翔哉真選手(3年)。その名は、プロ野球・阪神で「代打の神様」と称された桧山進次郎さんにちなむ。
◇兄に名付けようとしたが…
「今まで、同じ名前の人と出会ったことはないです。絶対にかぶらないし、気に入っています」
白鳥選手はほほ笑みながら、桧山さんが現役時代に活躍した阪神甲子園球場でのプレーに胸を高鳴らせる。
昨秋の公式戦では5試合に出場し、打率5割をマークした左の強打の外野手。夏の兵庫大会後に左足首を骨折した影響もあり、昨秋の出場機会は限られたものの、1年生時から主力を張るチームの中心選手だ。
「ひやま」の名は桧山さんの熱烈なファンだった父の一馬さんが名付けた。白鳥選手によると、父は3歳上の兄・斗優真さんに名付けようとしたが、「『さすがにそれはおかしい』とお母さんに止められたようです」。その後、白鳥選手が誕生すると父は再提案して「今度はお母さんが折れたようです」と経緯を明かす。漢字は画数を重視して選んだという。
今大会の白鳥選手の打席で、東洋大姫路の応援団は桧山さんの現役時代の応援歌を使用する予定だ。阪神ファンに親しまれた疾走感あるメロディーと歌詞が響き渡る中で、聖地の左打席へ向かう。
「本当に甲子園という舞台は野球を始めた頃から憧れてきた場所。モチベーションが上がっています」
伝統校を初の春の頂点に導くべく突っ走る。【長宗拓弥】
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