韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領による戒厳令を巡り、憲法裁判所は２０日、弾劾訴追された韓悳洙（ハン・ドクス）首相（職務停止中）の罷免の是非の決定を２４日午前１０時に言い渡すと発表した。罷免されなかった場合、韓氏は大統領代行の職務に復帰する。

　韓氏は「非常戒厳」宣布の直前の国務会議（閣議）に出席し、宣布をほう助したなどとして、１月に国会に弾劾訴追されていた。

　一方、尹氏に対する弾劾審理は２月下旬に結審したが、決定期日はまだ決まっていない。これまで大統領の弾劾では結審から２週間程度で決定が出ていたことから、当初、３月中旬にも決定が出ると指摘されていた。韓氏の期日の決定を受け、朝鮮日報は２０日、「早くても来週後半以降に言い渡される可能性が高くなった」と伝えた。

　また、公職選挙法違反罪に問われている最大野党「共に民主党」の李在明（イジェミョン）代表＝１審有罪、控訴中＝の２審の判決期日が２６日に予定されており、その後に尹氏の決定が出るとの見方も出ている。【ソウル日下部元美】