韓国大統領代行2人目への弾劾案を野党提出 採決されるか流動的

2025/03/21 17:35 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 韓国の「共に民主党」など野党5党は21日、大統領代行を務める崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政相に対する弾劾訴追案を国会に提出した。ただ、禹元植(ウ・ウォンシク)議長が採決のための本会議を開かない可能性も指摘されており、採決に至るかは流動的だ。

 韓国では「非常戒厳」を巡り、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が弾劾訴追され職務停止となったため、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が大統領代行となったが、韓氏も弾劾訴追された。これを受け崔氏が大統領代行に就任していた。

 憲法裁判所は24日に韓氏の罷免の是非を決定する予定。罷免が妥当でないと判断されれば、韓氏は大統領代行に復帰する。弾劾を連発する野党への世論の批判もあり、崔氏への弾劾案の効果について野党の一部にも疑問視する声がある。

 野党は崔氏に対する弾劾案の提出理由について、国会が決めた憲法裁判所の判事の任命を崔氏が保留していることなどを挙げた。副首相の弾劾案の可決ラインは過半数で、野党側の議席数は3分の2近くあることから、採決されれば可決される公算が大きいとみられている。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

国際

国際一覧>