選抜高校野球大会は２１日、阪神甲子園球場（兵庫県西宮市）で１回戦があり、エナジックスポーツ（沖縄）が至学館（愛知）に８―０で勝ち、春夏通じて初の甲子園で勝利を挙げた。

　１番打者として４安打を放ったエナジックスポーツのイーマン琉海（るかい）選手（３年）の試合後の主なコメントは次の通り。

　◇エナジックスポーツ・イーマン琉海

　秋に負けてからノーサイン野球を全員で追求してきたので、甲子園で発揮できてすごく良かった。まさか４本も打てるとは思いませんでした。

　初回の守備機会でしっかり守れたので緊張が解けて、すごく楽しかったです。

　（ノーサイン野球がハマった場面は）一塁走者がスタートした時にヒットエンドランを２回決められたのがよかった。初回からランナーが走るとショートが動くのは分かっていました。アイコンタクトだったり、ランナーの雰囲気を感じ取ってやっています。

　全寮制でずっと一緒なので、お互いの性格や仕草、どう思っているかが、ある程度みんな分かっています。

　監督がサインを出さない分、ワンテンポ早く攻撃を展開していけるので、そこはメリットかなと。状況ごとに走者と打者が反応して攻撃を組み立てていく中で、相手の隙（すき）を突くことができます。

　（エナジックスポーツに入学した理由は）１学年上の地元の先輩からすごく面白い野球に取り組んでいると聞いて入りました。中学までは監督の指示通りに動いていたんですけど、高校に入って試合の展開や流れを読めるようになってきたので、すごく面白いです。

　（三回の先頭で左越え三塁打）浮いた変化球をずっと狙っていて、その球が来たのでしっかり強く振れました。多く塁に出て、チームを勢いづけられて良かったです。

　（次戦への意気込み）エナジック旋風を起こして優勝すると常に言っているので、まずは２回戦を勝ちたいです。まだ合っていない攻撃はあったので、次に向けてしっかりやっていきます。