自民・大岡氏、安倍政権下で金券受領 配布慣例化の可能性高まる

2025/03/21 16:13 

 石破茂首相の商品券配布問題に関連し、自民党の大岡敏孝衆院議員は、第2次安倍晋三政権時代の2013年ごろ、商品券かスーツの仕立券のような金券を政権側からもらったと明らかにした。インターネット番組で21日までに語った。毎日新聞の取材では既に、他にも安倍政権下で自民議員に数十万円分の商品券が配られたとの証言が明らかになっている。自民の歴代政権で商品券などの配布が慣例化していた可能性が更に高まった。

 12年12月の衆院選で初当選した大岡氏は、金券をもらった時期について「初当選して1年たたないような時だった気がする」と説明。「『選挙でよく勝ってきたな』という努力賞みたいなつもりでもらった」とし「会社が頑張った社員に努力賞などを渡しているのと同じで、全く罪の意識も、悪びれた気持ちもなかった」と語った。「党の金だと思っていた」とも述べた。

 石破首相側は、自民衆院1期生15人と首相公邸で会食するのに際し、商品券10万円を配っていた。大岡氏は、自身が安倍政権側から金券を受け取った時と「全く同じシチュエーション」だったと振り返った。

 石破首相は商品券の原資について「ポケットマネー」と説明しているが、野党側は税金が原資の官房機密費から捻出された可能性を追及している。【野間口陽】

毎日新聞

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