堺旧港に新施設続々 宿泊やイルカ触れ合い 万博への旅客船も

2025/03/23 10:11 

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 大阪府堺市堺区の堺旧港の市有地に、ホテルやイルカと触れ合える施設が誕生する。にぎわい創出を目的に市が誘致した。大阪・難波まで電車で約10分の好立地や、4~10月に開催される大阪・関西万博を生かして、インバウンド(訪日客)らの取り込みも図る。

 11階建てのホテル「ドーセットバイアゴーラ大阪堺」(客室数321)は、25日に開業する。香港のホテルグループと運営するアゴーラホスピタリティーグループ(東京)の両ブランドで展開する。海側の客室から堺旧港が見下ろせる景観などが売り。

 ホテルすぐの船着き場からは万博期間中、会場の夢洲(ゆめしま)とを約30分で結ぶ旅客船(146人乗り)が1日5便運航する。片道料金は13歳以上が3800円など。

 また、イルカと触れ合える施設「ノアドルフィンドーム」も25日にオープンする。日本ドルフィンセンター(香川県さぬき市)が運営し、入場料金は中学生以上1210円など。午後5時以降の夜間料金の設定や、餌やり体験などの有料プログラムも用意した。

 21日にホテルのオープニングセレモニーがあり、関係者らがテープカットをして祝った。市は一帯で活発な誘致活動を進めており、永藤英機市長は「堺旧港のさらなる発展に貢献いただけるものと期待している」と述べた。【新宮達】

毎日新聞

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