北朝鮮の小型船が韓国側海上に 男性2人確保、誤って流れ着いたか

2025/03/21 12:42 

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 韓国軍の哨戒機は7日、韓国が北朝鮮との海上境界線と位置づける北方限界線(NLL)の韓国側で、北朝鮮の小型木造船を発見した。韓国軍合同参謀本部関係者が21日、明らかにした。軍は船にいた男性2人の身柄を確保し、政府の担当機関に引き渡した。

 韓国メディアによると、船は誤って韓国側に流れ着いた可能性が高く、2人は脱北の意思は示していないという。韓国政府は北朝鮮への送還を検討している。

 文在寅(ムン・ジェイン)前政権下の2019年に同様の事案が起きた際は、南北の交流などを目的に双方の担当者が常駐する南北共同連絡事務所(北朝鮮南西部・開城(ケソン))を通じて協議し、迅速に帰還が実現した。

 しかし、北朝鮮は20年に連絡事務所を爆破し、南北の通信回線も途絶えている。そのため、今回は協議に時間がかかる恐れがある。

 木造船は、韓国南西部・群山(クンサン)市の北西約70キロに浮かぶ於青(オチョン)島からさらに約170キロ西の黄海上で見つかった。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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