「監督は好かれようとしたらダメ」 岡田武史さんが語るリーダー像
サッカー日本代表監督として2度のワールドカップ(W杯)を指揮した岡田武史さん(68)は重圧のかかる局面でリーダーとしてどう向き合ってきたのか。初出場に導いた1998年フランス大会では主力選手として長く日本のサッカーを支えてきた三浦知良選手や北沢豪選手らを代表メンバーから外す決断をした。「この前も、カズがLINE(ライン)くれた」「俺は森保(一・日本代表監督)を絶対批判しない」。当時の決断やその後のこと、リーダー像の変化など、女子テニス元世界4位の伊達公子さん(54)との対談で語り合った。
「監督っていうのは好かれようとしたらダメなんだよ」。岡田さんは監督やコーチの時は一線を区切って、選手の結婚式で仲人をしたり、お酒を飲んだりすることはしないようにしていたという。その理由について、「一緒に飲んだ翌日、メンバーを外れてくれってよう言わんから。そういう自分の弱さを知っているから」と説明し、そのスタンスは三浦選手のようなスターを含め、どの選手に対しても変わらなかったという。
98年W杯前にメンバーを外れた後、しばらく三浦選手は岡田さんの前に来なかったというが、「7年ぐらいした時に国立競技場で息子さんを連れてきて、『岡田さんサインしてやって』って言われて、やっぱりうれしかった」と話した。岡田さんが会長を務めるFC今治が今季からJ2に昇格し、「カズが『J2昇格おめでとうございます』ってLINE(ライン)くれた」という。
監督としての岡田さんは「強烈に引っ張っていくリーダーだった」というが、「今は俺の時代じゃない」と話し、これからは、野球の前日本代表監督の栗山英樹氏や森保監督のような「うまく主体性を引き出していくようなタイプの時代になっていく」とみている。
また、厳しい勝負の世界で多くの期待や注目が集まる日本代表監督をしていると、「日本中の人に批判されている」と感じることがあったという。そんな中、サポーターから励ましを受け、元日本代表監督の横山謙三さんから「思うとおりにやればいい」と声をかけられたことで救われたといい、「だから俺は森保を絶対批判しない。いつも大丈夫だと言っている」と話した。
対談では、ベスト16に入った10年W杯南アフリカ大会でのキャプテン起用を巡る話題や、勝つ組織で大事なことなども話した。【長野宏美】
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