鍵山「五輪は最強の自分で」 佐藤「更に伸ばす」 世界フィギュア

2025/03/31 08:16 

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 米ボストンで開催されたフィギュアスケートの世界選手権男子で3位となった鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)ら日本勢が30日、フリーから一夜明けて取材に応じた。

 鍵山選手はミスが相次いでフリー10位ながらショートプログラム(SP)の貯金が生き、出場した4大会連続で表彰台に上がった。「朝起きた時に昨日の出来事が夢であってほしいと思った」と苦笑いで振り返った。優勝したイリア・マリニン選手(米国)には40点差をつけられる形となったが「圧巻の演技を見ても悔しいと思える自分に対して、成長できるという自覚はある」と語った。

 2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックまでにマリニン選手と直接対決の機会は限られてくるが、「焦りを持つといろいろなことが曖昧になってしまう。一つ一つ成長して五輪では最強の自分でマリニン選手と戦いたい」と意気込んだ。大会後はこのままカナダへ移動し来季の振り付けに入るという。

 初出場ながら6位と健闘し、ミラノ五輪で日本の出場3枠に貢献した佐藤駿選手(エームサービス・明大)は「ホッとしている気持ち」と語り、五輪本番については「もちろん出たい気持ちは強いが、出るまでが目標ではない。その先のメダルが最大の目標。今後、更に(力を)伸ばしていきたい」と力強かった。

 21位に終わった壷井達也選手(シスメックス)は「自分自身に対してのふがいなさを感じている」と悔しさをあらわにし、来季の巻き返しを誓った。【ボストン倉沢仁志】

毎日新聞

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