桐蔭学園が「危機感」の下で2年ぶり頂点 高校選抜ラグビー

2025/03/31 12:34 

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 ◇第26回全国高校選抜ラグビー大会決勝 ○桐蔭学園(神奈川)36―0京都成章●(31日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園)

 「東の横綱」の新世代が、着実に前進していることを示した。桐蔭学園が2年ぶりに選抜大会の王者に返り咲いた。

 冬の全国高校大会(花園)で2連覇を果たした後、新チームにバトンが渡された。だが、2月の神奈川県新人大会決勝では東海大相模と14―14で引き分け。その2週間後の関東新人大会決勝では同じ相手に26―19の辛勝と、王者としてはやや物足りない結果だった。

 NO8足立佳樹はこう強調する。「自分たちは1学年上の代と比べて、体が小さくて突出した選手もいない。危機感を持たなければいけない」

 チームの成長を体現したのは、今大会の準々決勝。早くも公式戦で今年3度目の対戦となった東海大相模戦で、CTB古賀啓志の突破力などを生かして6トライを挙げ、43―17の快勝。藤原秀之監督は「(チームの)軸っぽいものが決まりつつある」と手応えを語った。

 今大会は試合の入りで主導権を握られる場面が目立ち、試合運びはまだ盤石とは言えない。だが、チームが磨かれていくのはこれからだ。どこまで強くなるのか、伸びしろに期待が膨らむ。【高野裕士】

毎日新聞

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