快勝の阪神、いろいろあったが…主役は圧巻2発の4番・佐藤輝明

2025/04/20 22:07 

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◇○阪神8―1広島●(20日・甲子園)

 広い甲子園球場のバックスクリーン左横へ、逆方向に本塁打を打ち込む選手は日本球界では希少だ。阪神の4番・佐藤輝明が、2本塁打を含む4安打6打点の活躍だった。

 まずは一回2死二塁の第1打席。2球目の真ん中直球をバックスクリーンの左へ運び、2点を先取した。2本目は、五回の第3打席だ。1死二、三塁で、2球目を同じような場所へ。いずれも得点圏で一つ前の3番・森下翔太が凡退していただけに、4番の役割を果たした。

 本塁打が持ち味の左打者にとって、やっかいな浜風は吹いていた。しかし、佐藤は今回の2本について「(打球が)伸びているんですかね」と浜風の後押しを感じたようだ。昨オフから取り組んできた広角へ打つ練習の成果も垣間見えた。

 この一戦は、さまざまな出来事があった。NTT西日本から入団したドラフト1位新人の伊原陵人がプロ初先発で初勝利を挙げた。

 八回の攻撃では坂本誠志郎が頭部に死球を受け、ベンチを飛び出した藤川球児監督が坂本に制止されるも執拗(しつよう)に相手陣へ向かおうとして警告試合になった。

 ただ、主役は、圧巻の2発で勝負を決めた佐藤だった。【荻野公一】

毎日新聞

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