西武・今井達也、自己最速の160キロ 5勝目、リーグトップ

2025/05/24 21:02 

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 ◇○西武6―1ロッテ●(24日・ZOZOマリンスタジアム)

 豪速球がうなりを上げた。西武のエース・今井達也が自己最速の160キロをマークし、ロッテ打線を力でねじ伏せた。

 圧巻は3点の援護をもらった後の一回だった。制球が定まらず、1死一、三塁のピンチを招いた。「何とかゼロで終わりたかった」。今井はここでギアを上げ、三振を狙いにいった。

 まず迎えたのは、ロッテの4番・安田尚憲だ。159キロの直球を3球続けた後、158キロの直球で空振り三振に仕留めた。球場を驚かせたのは、ここからだった。5番・ソトへの初球、空振りを奪った高めのボールで160キロを計測した。

 さらに2球連続の直球で追い込むと、最後はキレのある変化球を外角低めに落とした。空振り三振を奪って窮地を切り抜けた。

 「球速は気にしていない」と涼しげに振り返ったように、危なげなく8回1失点にまとめて5勝目を挙げ、リーグトップに並んだ。

 今季の好成績を支えるのは「脱力」だ。「力の抜き方がうまくなったことが(球速が上がった)要因」と分析する。長いイニングにも耐えられるよう、力感のないフォームを追求する。

 勝利数だけでなく、0点台という防御率もリーグトップ。今季は登板した全9試合で7回以上を投げ、2失点以内という安定感を誇る。米大リーグの熱視線をうける剛腕の投球から目が離せない。【牧野大輔】

毎日新聞

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