終わったプレーは忘れる 鉄壁防御の前年王者 リーグワンPO準決勝

2025/05/24 21:03 

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 ◇ラグビー・リーグワン・プレーオフ準決勝(24日、秩父宮ラグビー場)

 ◇○東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)31―3●コベルコ神戸スティーラーズ(神戸)

 相手のほころびを逃さず得点につなげ、逆に反撃の糸口は与えない。前年王者のBL東京が、盤石の戦いぶりで連覇に王手をかけた。

 0―3で迎えた前半14分、BL東京のトライがビデオ判定の末、反則により取り消された。だが、「幻のトライ」を決めたフランカーの佐々木剛は「終わったプレーなので、気持ちは次に向いていた」と集中していた。

 神戸ボールのスクラムで再開した直後。ボールを運ぼうとした相手に佐々木が鋭くタックルしてスチールを決めた。そこからBL東京は連続攻撃を仕掛け、今度はきっちり味方のトライにつなげた。

 「とにかく今日はディフェンスを頑張ろうと思った」と主将のリーチ・マイケルが語った通り、出足の良い献身的な防御も光った。神戸の攻撃を寸断して一本もトライを許さず、トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチは「チーム全員が素晴らしいディフェンスを見せてくれた」とたたえた。

 レギュラーシーズンを1位で通過したBL東京は、プレーオフに準決勝から登場した。準々決勝で静岡を破って勢いに乗る神戸を寄せ付けず、「試合前は少しそわそわした気持ちがあったが、これであたふたせずに(決勝に)臨める」と佐々木。地に足を着け、再び頂点に挑む。【川村咲平】

毎日新聞

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