<もっと社会人野球>代表枠1減で2枠の争い 6月2日から都市対抗南関東2次予選

2025/05/29 07:00 

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 社会人野球の第96回都市対抗野球大会南関東2次予選が6月2日、開幕する。千葉市のZOZOマリンスタジアム、千葉県野球場で、8チームが熱戦を繰り広げる。

 代表枠は昨年より1減の2枠。前回の代表となった日本通運、日本製鉄かずさマジック、JFE東日本が争いの軸となる。

 ◇日本通運に最速155キロ右腕

 前回第1代表の日本通運は、5月のJABA九州大会で準優勝した。計5試合をいずれも2失点以内に抑え、身上としている守り勝つ野球を印象づけた。

 先発の柱は、左腕・相馬和磨投手と右腕・前田敬太投手だ。相馬投手は9年目で実績は十分。前田投手は長身から投げ下ろす直球が持ち味だ。2年目右腕・冨士隼斗投手は最速155キロを誇る速球派で楽しみな逸材。平元銀次郎投手は試合を作れる好左腕だ。

 打線は主将の添田真海選手ら中堅、ベテラン勢が中心のなかで、明治大卒のルーキー・横山陽樹選手は上位打線での活躍が期待できる。

 日本製鉄かずさマジックは、打線の核だった片岡心選手、正捕手の伊藤寿真選手が昨季限りでチームを離れた。攻守の柱が抜けた穴を全員でカバーする。

 本格派右腕・山本晃希投手、左腕・金田泰成投手を中心に守備からリズムを作りたい。攻撃では関東学院大から加入したルーキーの木川玲選手が1番を担い、左の強打者として打線を引っ張れるか。中軸を担う吉田開選手は長打が期待できる。

 JFE東日本は、投手陣の出来が鍵を握る。7年目右腕・林桂大投手を軸に3年目の立石健投手、2年目の加藤孝太郎投手も先発候補に挙がる。打線では1番の小松勇輝選手が高い出塁率を誇るだけにキーマンになりそうだ。

 チームは4月上旬にノロウイルスで多数の体調不良者を出し、JABA静岡大会を棄権するアクシデントに見舞われた。調整に苦しみながらも、調子を取り戻しつつある。

 本大会初出場を狙うテイ・エステックは、新人に勢いがある。野手では、日本体育大出身の古滝友哉選手や横浜商科大から来た松木光選手ら多くの新人がスタメンに名を連ねる。投手では、3年目の八木橋遥大投手、2年目の山崎駿投手らが試合を作れるかがポイントになる。

 昨年は代表決定戦まで進んだオールフロンティアは今季、移籍も含めて14人の新戦力が加わった。2年目左腕・手島直投手を軸に多彩な投手陣がそろう。【下河辺果歩】

 ◇南関東2次予選の出場チーム

 日本製鉄かずさマジック、JFE東日本、YBC柏、千葉熱血MAKING、日本通運、テイ・エステック、オールフロンティア、SUNホールディングスEAST

毎日新聞

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