スノボ竹内智香選手、来季限りでの引退発表 冬季五輪6大会連続出場

2025/05/29 14:31 

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 冬季オリンピックで日本女子歴代最多となる6大会連続出場を果たしたスノーボード・アルペン女子の竹内智香選手(41)=広島ガス=が29日、来季限りでの現役引退を発表した。

 東京都内で記者会見した竹内選手は「ここ数年で体の痛みやけがが増え、痛みと向き合うことに疲れてしまった」と引退を決めた理由を説明した。

 一方で今年1月中旬のワールドカップ(W杯)で3位に入り、全日本スキー連盟が定める2026年ミラノ・コルティナ五輪派遣基準の最上位条件をクリアしている。「W杯で表彰台に乗って、神様が『もう一回、オリンピックまで頑張りなさい』って言ってくれてるのかなと思った。もう一回、競技者として本気で勝ちにいくような取り組みをしたい」とミラノ五輪出場に意欲を示した。

 竹内選手は北海道旭川市出身。02年ソルトレークシティー五輪に高校3年で初出場した。

 競技環境の整った海外で練習するため、スイスの代表チームに同行して技術を磨き、12年にW杯初優勝。4度目の14年ソチ五輪ではパラレル大回転で銀メダルを獲得し、18年平昌五輪は5位入賞した。

 「一生分のスノーボードをやり切った」と平昌後に一度は競技を離れたが、友人とのスノーボードで楽しさを再認識。子どもを持つ可能性を残しながら選手を続けるため、卵子の凍結を経て20年秋に復帰した。

 22年北京五輪にも出場し、日本スノーボード界をけん引してきた。【森野俊】

毎日新聞

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