青藍泰斗が鮮やか青色の斬新ユニホームに込めた思い 夏の甲子園
高校野球では見慣れない斬新なユニホームに注目が集まりそうだ。
第107回全国高校野球選手権大会は第5日の9日、1回戦があり、青藍泰斗(せいらんたいと、栃木)は佐賀北と対戦する。唯一無二と言えるユニホームに身を包み、春夏初勝利を目指す。
鮮やかな青色のユニホームに白のストライプが目立つ。胸にはグレーで「青藍泰斗」の校名をアピール。他校にないデザインは昨秋の新チームから着用しているという。
青藍泰斗は栃木県佐野市葛生東(旧葛生町)にある私立校。旧校名の葛生(くずう)時代に、1990年夏の甲子園大会に初出場した。
新校名となって初めてとなる35年ぶり2回目の出場は、新ユニホームでつかんだ。
当時から長年、チームを支えてきた山本秀幸部長(63)は「最初にこのユニホームを見た時はびっくりしました。『やめとけ』と言いましたね。若い人はいいけれど、俺は着ないよと言いました」と振り返る。
ユニホームのデザインは2023年に就任した青山尚緯監督(27)を中心に決めた。
青山監督は校名にもある青をベースに「青一色のチームは結構いらっしゃるので、唯一無二がいいねと、縦のラインを入れた」と明かす。
以前のデザインは白を基調に青の縦線が入るユニホーム。健大高崎(群馬)など似たチームも存在したことから、青を基調に白の縦線のデザインに一新した。
スクールカラーは青色と黄色、グレー。右袖には黄色で「TOCHIGI」、グレーで「葛生」の地域名も刻み、こだわりをちりばめている。
05年4月に葛生から変更した校名の由来は次のようなものだ。
「青藍」は、弟子が師よりも優れた人に成長することを意味することわざ「青は藍よりいでて藍より青し」から名付け、「泰斗」は専門分野で最も尊ばれる人を意味する「泰山北斗」の略という。
新ユニホームで初めて迎えた今夏の栃木大会では長年のブランクを埋める快進撃を見せた。初出場の後は6連敗していた決勝の舞台で、名門・作新学院を延長タイブレークの末に破り、甲子園切符をつかんだ。
山本部長は「このユニホームで久しぶりに甲子園に戻ることができ、縁を感じるし、感無量です」と感慨深げだ。
同時に35年前の悔しい記憶も思い出す。初戦の2回戦、山陽(広島)戦では3点リードの九回2死から4点を奪われて、逆転サヨナラ負けを喫した。「選手がここでもう大泣きしてね……」とあと一歩で届かなかった勝利を取りに来た。
主将の佐川秀真選手(3年)は「このデザインにして良かった。注目されるのは野球人としてうれしいことなので、思い切ってプレーしたいと思います」と意気込んでいる。【長宗拓弥】
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