首位固め狙うソフトバンク 先陣切った有原航平、3年連続2桁勝利

2025/08/09 21:14 

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 ◇○ソフトバンク4―1日本ハム●(9日・みずほペイペイドーム)

 今季のペナントの行方を占う日本ハムとの直接対決。本拠地での重要な3連戦へ、ソフトバンク・小久保裕紀監督は早くから周到な準備を進めてきた。その一つがローテーション再編による自慢の先発3本柱の投入だ。

 3連戦の初戦、先陣を切ったのは速球とフォーク、チェンジアップの組み合わせが光る有原航平だった。

 二回に先制を許したが、直後に打線が逆転すると、テンポアップ。七回無死一、二塁では日本ハム・水野達稀を外のチェンジアップで二ゴロ併殺打とし、後続も三振でピンチを切り抜けた。

 有原は7回4安打1失点で3年連続2桁勝利となる10勝目に到達。小久保監督は「七回は狙っての併殺。あそこをゼロで帰ってきてくれて勝ちがグッと近付いた」と称賛する。

 チームは今季、4月終了時点で最下位に位置するなど序盤は低迷した。巻き返しの要因を小久保監督は「投手が安定しているのが一番。取って取られての展開では野手も落ち着かない。相手に流れを渡さない投手陣がいるから、今の順位にいられる」と分析する。

 この後の2試合も強力投手陣が続く。10日の第2戦はモイネロ、11日の第3戦は大関友久が先発予定。2投手とも今季9勝で、日本ハムにも好投しており頼もしい。

 小久保監督は「負けられない試合が続く中で3本柱をぶつけている。しっかり勝ちきりたい」と言葉に力を込める。この日の勝利で本拠地10連勝。一気に相手を突き放せるだけの強さと勢いが、今のソフトバンクにはある。【角田直哉】

毎日新聞

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