聖隷クリストファー・上村監督「青春の1ページとして」 夏の甲子園

2025/08/09 15:08 

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 全国高校野球選手権大会は第5日の9日、阪神甲子園球場で1回戦があり、春夏通じて初出場の聖隷クリストファー(静岡)が明秀日立(茨城)に5―1で勝ち、甲子園初勝利を挙げた。

 左腕・高部陸投手(2年)が1失点完投した。

 試合後の上村敏正監督の主な談話は次の通り。

 ◇聖隷クリストファー・上村敏正監督

 うちは投手がどれだけ抑えるか。打線は打てないと自分で思っているもんですから。でも、一回に1点を取れた。大きかったです。

 (初出場で白星)今までとは全然違う感じですね。若い頃はただイケイケで、浮かれ気分でやっていたような感じもする。

 今は重みが全然違う。かといって「勝たなきゃいけないよ」と言うんじゃなくて。「こんな大舞台、誰もが憧れるこの場所でやれることを楽しんでくれ」と今日は言ったんです。

 (68歳。静岡県内の浜松商、掛川西の監督も務め、昭和、平成、令和の3元号で甲子園で勝利を挙げた)うちの学校がなかなか甲子園に出られなくて。やっとの思いで出て、なんとなく見栄えは良くないけど、試合をやると勝つ、そういうチームだということを皆さんに知ってもらいたいなって。

 個々の能力は、そんなにすごい選手がいるわけじゃない。それでも試合は勝てると証明したかった。今日の一勝はうちの学校にとっては大きい一勝です。

 学校全体というか、うちの「聖隷」という名前のついているすべてのものが一つになって、みんなでやれた。まさか、あれだけの応援になっているとは思わなかったです。

 (学校の校長も兼務)勝っても負けても、夏のイベントとして、生徒が青春の1ページとして、「暑い中で一生懸命応援したよね」というのを経験してくれた。それだけで、学校としてはありがたいです。

毎日新聞

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