部内での暴力事案に関連し、全国高校野球選手権大会を途中で辞退した広陵（広島）は３０日、監督交代後初の公式戦となった秋季広島県大会地区予選２回戦で油木と対戦し、２３―０で五回コールド勝ちした。

　この日の試合は広陵のグラウンドであり、１、２年生による新チームで臨んだ。松本健吾監督は「初戦で緊張はあったと思うが、目の前の試合に一生懸命挑んだ」と振り返った。新チームについては「どなたからも応援される野球部を目指し、秋の県大会に向けて頑張りたい」と語った。

　広陵は２１日、中井哲之前監督の退任を発表。県高校野球連盟は指導体制の見直しと、１、２年生による暴力やいじめがないことを確認したという報告を受け、県大会地区予選の出場を了承した。【武市智菜実】