プロ野球・オリックスや米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさん（５１）が率いる野球チーム「イチロー選抜　ＫＯＢＥ　ＣＨＩＢＥＮ」が３１日、バンテリンドームナゴヤ（名古屋市東区）で高校野球女子選抜と対戦した。

　両チームの対戦は女子選抜の強化プログラムの一環で、２０２１年から始まった。５回目の今回は初めてイチローさんの出身地・愛知での開催となった。

　イチロー選抜には、同じく日米で活躍した松井秀喜さん（５１）と松坂大輔さん（４４）が昨年に続いて参加。西武で監督も務めた松井稼頭央さん（４９）が新たに加わった。

　ドームには２万人を超えるファンが詰めかけた。愛知県飛島村から夫婦で訪れた服部政広さん（７０）は「イチローさんが出身地の愛知でプレーするのを見られてうれしい」と話した。

　試合はイチロー選抜が三回に松井秀喜さんの３点本塁打で先行し、先発のイチローさんが１１１球を投げきって８―０の１安打完封勝利。試合後、イチローさんは「（ドームの）温かい空気に感動した。一生続けたいですね」と語った。

　イチローさんのノーヒット・ノーランを阻止する中前打を放った女子選抜の毛利瑠花選手（岐阜第一高３年）は「代えがたい経験ができた。大学、社会人でも野球を続けたい」と話した。【梶原遊】